性能テストセンター

テストは、安全性や信頼性および優れた性能を実現する、当社の製品開発プロセスの不可分の一部です。

詳細

長年の経験を通じ、DT Swissは幅広いテストのノウハウを培ってきました。ラボでは、フィールドやライフサイクル全体を通じて製品の耐久が求められる実環境を再現し、テストを実施しています。 

 

テスト設備は最新技術を取り入れ、安全性、信頼性、優れた製品性能を実現するためのカギなのです。適用したテスト方法やパラメーターは、使用目的のケースやそのそれぞれの最大システム重量、ASTM F 2043 乗車条件およびその他関連する特性により変わります。すべてのテスト方法、パラメーター、要件は当社の社内工場基準に規定されています。この基準は、現在の国際基準(例 ISO 4210)に確実に適合し、優れた製品性能を達成するための走行要件を定めたものです。ラボのテストに加えて、実環境での製品挙動を試験するために、数多くのインフィールドテストを実施しています。

当社の製品群におけるテスト方法の一部をご紹介します。

 

ホイール衝撃テスト

このテストの目的は、ホイールに対する局所的衝撃を再現することで、ホイールとそのコンポーネントの耐衝撃性を確認することです。このような衝撃は、道路上の穴、木の根や石などの障害物の上を転がるときに生じます。リムの局部座屈、スポークテンション、振れを精確にモニターすることができます。テストは、タイヤの有り・無しの条件で、ストライカーの形状の違いを利用し、ホイールの使用目的によって決まる衝撃力で実施します。

ドラムテスト

このテスト方法は、製品のライフタイムを通じて運転荷重をシミュレートするので、耐久性に焦点が絞ることができます。ホイールは、最大許容システム重量に従い選ばれる錘で垂直に負荷をかけます。ホイールをスチールドラム上で回転させると、ドラム上の障害物により衝撃を継続的に受けることになります。障害物の形状、総走行距離、タイヤやタイヤ圧は、被検ホイールの使用目的ごとに規定されています。

ホイールの横方向堅牢性

乗車したときに、ホイールが柔らかすぎず固すぎない乗り心地を実現するために、ホイールの横方向堅牢性が測定されます。さらに、横方向荷重を付加した後に、恒久的な変形が発生してはいけません。

ホイールを堅い固定具でクランプし、リムの側壁に横方向負荷を与え、これによりホイールの横方向変形を測定します。

ディスクブレーキと駆動トルクテスト

これらのテストでは、ブレーキをかけたり加速したりすると発生するねじり荷重を再現します。これにより、ねじり荷重強度と共に、フリーホイールの機能性と耐久性を確認することができます。

ホイールを回転に対して固定するか、一定のホイール速度で駆動するさまざまなテスト方法を使う一方で、周期的なブレーキおよび駆動トルクをハブに付加します。

スポーク引張テスト

ホイールを制作する間に、各スポークに予荷重がかかります。乗車中はスポークには車輪が回転するたびに負荷と負荷解除が加わるため、疲労挙動が発生します。

スポークテストでは、回転するホイールの自転車が直面する状況を再現します。

スポークの高品質や高耐久性は、静的引張テストや疲労テスト方法でスポークの力学特性をテストすることで確保されます。

破裂圧力テスト

このテストは、タイヤがリムに固定されたままで、吹き飛ばないことを確認するものです。また、圧のかかったタイヤにより生じる力に対してリムの側壁耐久性も確保します。

テスト中にタイヤは、ホイールの使用目的と取り付けたタイヤに基づき規定される一定の圧力レベルまで膨らませます。

フォークとショックの耐久性テスト

乗車中、フォークとショックは摩擦や熱ストレスを生じるさまざまな速度や加速による持続的な負荷とモーションに直面します。

安定性と耐久性および耐摩耗性を検証するために、実環境データに基づき、製品に対し規定のテストプログラムを実施します。

インフィールド測定

実環境データを記録すると、ラボテストをさらに継続的に開発するのに役立ちます。乗車中の正確なホイール速度、ホイール力、フォークおよびショックの移動量等のさまざまなパラメーターを測定するために、専用のセンサーが開発されました。